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[189215] 積み木
詩人:千波 一也 [投票][編集]


苦々しい喜びや
清々しい恥じらいが
わたしの背中を支えてくれる

寒々しい真実や
みずみずしい偽りが
わたしの肩を持ち上げてくれる

どうしたって
戻れないのが過去ならば
どうしたって
訪れるのが
未来たち

そうしてわたしは
完成されつつある至らなさを
なぜだか胸に抱き締める
大切そうに抱き締める



2015/09/21

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