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[19084] 秋風と後姿
詩人:Я@κλ [投票][編集]

目の前の
大切な物を涙で見落として
宝物さえもわからなくなった

夜空を見すぎて
目が光を見失い始めた

ただ貴方に愛して欲しいと
あの頃のあたしは夜空の星に叫んでいた

涙を流して
心に傷が出来ても
気持ちがあたしになくても
ただ貴方に
側に居て欲しかった

声を殺して呼んだ名前は
サヨナラの言葉に掻き消されて
貴方の体温が残った窓際は
秋の風が連れ去っていった




淋しさが消えない
あたしに残されたのは
瞼の裏で光り輝く
淡い思い出と

貴方の後姿だった――――

2005/09/23

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