ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.19000-19999 > No.19258「絶B」

過去ログ  〜 過去ログ No.19258 の表示 〜


[19258] 絶B
詩人:放射能] [投票][編集]

綱渡りは失敗
平行感覚を失う
手に入れたのは
冷たい夜と頑丈な自閉
喋らなくていい
声帯を壊してもいい
誰も知らないのは
誰も気づかないって事

自分のカラの中に
ひとり暮らし中

水滴が光る
外灯に照らされて
僕にも可能性があるよ
とは誰も言わないけど

食卓に並ぶのは
インスタント食ばかり
僕の血肉までお手軽で
温めれば
食べられるだろうよ

思いもよらない奴が
犯人なんだよ
だからこその無差別
その心理が
いま僕を支配している

人の手の温もりは
知らないよ
右と左をつないでみた
ひとりぼっちの友達だ
ひとりぼっちの恋人だ

2004/10/25

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -