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[1932] 『かお/カオ/顔』
詩人:阿紀奈 [投票][編集]

今日の天気予報は雨のち晴。

朝から降り続ける雨は、アスファルトを強く打ち付ける。

昼過ぎには雨は上がって曇りに変わり、時折その隙間から太陽が顔を覗かせる。

夕方を回った頃、雲も減り、太陽が空を真っ赤に染め上げた。

私は思わず脚を止め、暫く空を眺めていた。

雨上がりの日の夕暮れの太陽の顔。いろんな顔を持つ太陽の顔の一つ。

周りを見回せば、私と同じ様に空を眺めている何人かの人の顔が有る。

「あっ飛行機雲」

ドコからか聞こえて来た子供の言葉に顔を上げれば、一筋の朱色に染まった雲の糸。

今日の夕焼け
空の顔。

2003/05/24

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