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[2687] 愛飢え男
詩人:放射能] [投票][編集]

最後の時間は
木の葉も
ゆっくりと流れ落ちて

遠ざかっていく君と
とり残された僕と
僕の事は考えない君と
君の事を考える僕と

こんなに
いっぱいの人の中から
君をみつけた
確率の低い
出会いだったよ
そして別れまでも

いつも同じ
その声で
僕の胸は跳ね上がる
別れの言葉でさえも

君が
いっぱい重なって
君の全部で
好きなんだ
去り行く姿すらも

どんな言葉も
もう届かない
遠ざかっていく君と
とり残された僕と
僕の事は考えない君と
君の事を考える僕と

2003/07/01

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