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[28010] 続・天使の決断
詩人:mermaid [投票][編集]

薄暗い虚像の世界
そこに立つ一人の天使。

黒ではないものの
彼女の羽根は未だ灰色だ。

『さぁ、この世界を壊して 早く還ろう…私が最も輝ける彼の元へ…』

天使は自ら創ったこの世界の天井にひびを入れた。

射す真っ白な光は彼の光

この光と彼女の内から湧き出る光が

彼女が命を与えた人を照らした。

その彼は一瞬顔をしかめたが
新しい活気を覚えた。

天使は頭を抱えた。

殺すのは簡単だが
自ら与えた命、罪悪感が襲ってくる。

いかに静かに息を止めるか…

頭を抱える天使。

羽根は灰色のままである。

2005/02/18

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