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[37171] 背中の常闇
詩人:ヒギシ [投票][編集]

闇はいつだって背中で甘く囁いてる
ただ貴方の世界はとても騒がしく
目映い光に溢れているから、
まだそれに気付いていないだけだろう

光の射すところには必ず蔭があって
なければそれは白い虚無だよ

闇は木漏れ陽の落ちる木立の
隙間の向こう
こちらを窺いながらダンスをしてるんだ

鈴虫の声が急に途絶えて
窓から冷たい微風と共に滑り込んでくる

彼らに気を許してはいけないよ
虫はまたすぐに歌い出すのだから

2005/06/16

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