過去ログ
〜 過去ログ No.41481 の表示 〜
[41481] 『閃光花火』
この線香花火を見ていると、あの頃を思い出す
僕の家の前
母にもらった
たった一本の線香花火
僕はこの赤色が消えないでほしいと願った
母は白い部屋で
闘っている
その中で輝いている
その光が小さくなっていくのを ただ見守るしかなかった…
そして
線香花火が燃え落ちた
たった一瞬を精一杯輝いた
線香花火が
……
そして今、僕はたくさんの線香花火を持っている
もうその火を絶やさない
どれ一つとして…
2005/07/22
[前頁] [投票する] [次頁]
-
詩人の部屋 -