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[55486] 忘れていた宝物
小さい頃
原っぱで
首飾りを作った花が
道端に咲いていた
小さく小さく
すみっこに咲いていた
今にも枯れそうで
何度も踏まれたようで
何だか
その花を見てると泣けてきた
陽だまりが暖かくて
原っぱが話し掛けてきて
緑達に囲まれて
土と草の匂いが好きだった
ああ、そうだ
僕は好きだったんだ
頭の中に残った
あの陽の優しさが染みてきた
いつのまにか忘れてしまってた
大切な宝物
ああ、そうだ
僕は好きだったんだ
2005/11/11
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