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[56097] 夕顔
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

渚の夕顔は

白いワンピースの少女のよう

その夕立に濡れたしどけなさよ…

可憐と呼んで通り過ぎるに忍びず

眺めていると




ようやく日の射し始めた砂浜で

君を囲む鮮烈な黄緑と白

葉と砂の色が鮮明さを競い始め

その影も濃い程に

風は

君の虹色に輝き出したワンピースの可愛いらしさにいたたまれず

迎えに遊びに来ては

連れ去ろうとして吹いて

その度に

濡れた髪のようなツルをクルリと弾ませ

花びらの裾はひざ小僧を隠そうとしながら

ハニカミ




少女は優しく

僕に

微笑むのです…

2006/12/04

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