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[59049] 屍状態
詩人:ふぉれすと [投票][編集]

ある日歩んで来た道を振り返ると

そこには紅の足跡があった

その色は鍛えて上げていた魂の色で

まさに鮮血と呼ぶにふさわしかった

その血が流れ行き着く先は

重い荷物で窪んだ足跡


まるで麻薬のように効く

“最強”と言うまやかしの言葉で

少しも痛みなんてなかったから

そこが腐り始めていることも

肉片が爛れ堕ちていることでさえ

決して感じることはなかった


腐り果てたこの身体には

昔の“能力(ちから)”や“誇り”

まして“意志”なんて残っちゃいない

残っているのは虚構の隙間の

“後悔”や“憎悪”だけ

堕ちもせず悪臭を漂わせながら

2005/12/09

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