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[66082] 秋風
詩人:露草 [投票][編集]

鏡のむこうで愛想よくわらってるひとと
鏡のまえにいる眉をひそめ下唇をかみ締めてるひとは

違うひとだけどおなじひと


どっちもわたし


あなたが知っているわたしと
わたしがしっているわたし

どっちもおなじひとじゃない


けれどどっちもわたし


あなたにウソはついていないけれど
あなたがしっているのは

ホントのわたしじゃない

どうにか伝えたいけれど


言葉にできないホントのわたし


無声の慟哭ひびけども

あなたに届かないホントのわたし

必死に絞ったこの声も

かすれて風に消えていく

むなしくひびくはおのまとぺ

ほおをなぞるは想いの雫


となりにいるのは秋の風

2006/02/09

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