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[68522] 逃走・環七・四季
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

春先、花粉症、お気軽な薬局が進めた内服薬。

ちっとも効きゃしねぇしな。
桜並木のトンネルを見上げた途端にクシャミが止まらない。

こんな季節にゃあれしかない


夏場、照り返るアスファルトの熱でバイクのタイヤがダレる。

ちっとも進みゃしねぇな。
緑色したシャツの背中を白く吹かしながら、茹だる暑さにふと思うのさ

こんな季節はあれしかない


秋深し、隣で居眠りこくお前。シートを限界まで倒しといて直さないで帰りやがる。

ちっとも聞きやしねぇしな。
どうせ沢山買ってあげたお菓子も、半分以上腐らせて終わるんだろうな

こんな季節はあれしかない


寒さも佳境に入れば、イベント事で急にお前から呼び出しかかるんだし車で待機。…でも、

ちっとも呼び出されりゃしねぇな。
そりゃそうだ。お前は他の男と楽しくやってるんだろうし

こんな季節はあれしかない

節目節目で思うのさ。
どんな時でも
環七沿いのこの店が恋しくなるのさ。

まずい飯。
安い酒。
軽い内容の会話。

まずはあれしかない。
ここに逃げ込もう

2006/03/07

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