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[79103] 別れた後
詩人:凪都 [投票][編集]

高鳴る鼓動は
点滅を繰り返す信号
急かす足音に共鳴する

もしポッケから銃を取り出し
自分に向けたとしても
ここまで
早鐘を打つことはないだろう

引き金にかけた指さえ
自身を愛しているのだ
頭に鉛を埋めて
まだ呼吸が続くなら
躊躇いもなく引いたでしょうが
やはりそれとは
違う心のリズム


いったいどこから
来たのでしょうか?

信号機が赤を光らせ
立ち止まってみれば
火照った頬の赤いこと

2006/06/27

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