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[79433] アンダンテ
固い地面に足が悲鳴を上げる
よく此処まで歩いてきた と
自分を甘やかして
本当は
止めてもいいんだって
自分が選んだなら
止めてもいいんだって
けれど僕を置いて皆が歩いていくから
十歩後ろから背中を眺め
ゆっくり歩く
目的がない旅に
足が泣き叫ぶ
丁度良いベンチは塗り立てで
丁度良い芝生はびしょ濡れで
早く見つかるといい
此処にいたいと思える場所
それまで僕は
歩き続ける
2006/06/29
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