詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
二年前に貴方がくれた指輪は
私の指で黒ずんだ。
デッカい石が入った、豪華なもんをあげる
貴方は私の指輪を見ながら笑った。
私は首を横に振る。
貴方の手を私の手に重ねながら。
お互いカサカサになった手の感触
確かめ合った。
二年ってあっという間だね。
ほら、二年前とは違う指。
指輪なんか似合わない手になったけど、
私は今の自分の手が気に入っている。
これは毎日家族を守ってきた手なので
私は今の手が気に入っている。
たまには宝石よりも綺麗な手だと誉めて。
と、言葉の宝石をねだる私。