詩人:ℒisa | [投票][編集] |
銀座七丁目
初めて開けた扉は
小さいものだったけど
経験と情と下心を引き連れて
たどり着いた六本木
扉は初めよりも確かに大きくなり
身も心もすっかり夜の蝶になったころ
一番やっちゃいけない事をしてしまった
一番溺れてはいけない沼にはまっていく
新宿歌舞伎
偽りの世界だと
一番分かっているはずなのに
あなたからの電話が嬉しくてしかたがない
甘いせりふも
優しい対応も
全部罠だと知りながら
知らないふりして癒される
ただ枕を共にするだけだと分かっているはずが
抜け出せなくなる
これじゃまるで
あのおじ様達と一緒だ
なんて罪深いゴリラ
今夜はこのルイヴィトンのワンピースで
同じ値段のシャンパンで
なんの価値もない生活に乾杯