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[8085] 会えないのにね。
詩人:凜一 [投票][編集]

いつしか、サヨナラは風にとけて、僕の中からも消えてしまったみたい。

秋の日に、手を繋いだ淡い想い出。
抱きしめた肩の温度。
君の笑顔。

失ったから、捨てたものだと、
ほっとしたよ。
泣いてしまったけれど。

ぜんぶ捨てて、
ぜんぶ忘れて、
ぜんぶぜんぶ、
消えてしまったはずなのに、

眠れない独りの夜は、いつも君を想うよ。
カラッポの腕の中に、君の姿を願うよ。

会えないのにね。

それでも、
僕は君がまだ好きで、
大好きで

あの日の君に
あの日の僕たちに

ずっと恋をしている。

2004/01/31

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