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[81523] 雨と私と
詩人:安曇 [投票][編集]



  『何してんの?』




雨が、私と一緒に泣いていた。




  『ほら、行くよ!』




傘で顔を隠して歩くから
足元ばっかり見ていた




泣いてる顔なんて見られたくないから




一人で歩いてたのに




なのに、
君はにこにこしてさ。




声でかいし




…待ってたんだ。




弱音なんて口から出したくないのに




君のにこにこした顔みたら


君のでかい声聞いたら




さっきとは違う涙が溢れてきたよ




今、泣いてる私を雨はどう見てるかな




傘が二つ並んで歩いて
ざあざあ降ってた雨が




気が付いたら、やんでいた




 『ねぇ、ありがと。』


2006/07/20

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