詩人:安曇
『何してんの?』
雨が、私と一緒に泣いていた。
『ほら、行くよ!』
傘で顔を隠して歩くから
足元ばっかり見ていた
泣いてる顔なんて見られたくないから
一人で歩いてたのに
なのに、
君はにこにこしてさ。
声でかいし
…待ってたんだ。
弱音なんて口から出したくないのに
君のにこにこした顔みたら
君のでかい声聞いたら
さっきとは違う涙が溢れてきたよ
今、泣いてる私を雨はどう見てるかな
傘が二つ並んで歩いて
ざあざあ降ってた雨が
気が付いたら、やんでいた
『ねぇ、ありがと。』
2006/07/20 (Thu)