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[81772] 審判の前に。弐
詩人:松尾 優月 [投票][編集]

それは逆位置の月であり心の新月と隠された真実と知ることとなるなんて信じないのですが

舌触りのあたし尾鰭
いいえあれは背鰭

(ながいながい)

夜になりました
天の川後ろ側
の漆黒に
まばたきをしないのではなく

(ねむったままの)

イメージ
が誘惑ではない
内側から変えられてゆく
必要性を意味
しはじめたの

秋の妖精よ
待ちなさい

(なつがいいの)

あなたのなにかしらがほしいの心拍数を
リンクし
はじめたのは

(どっちかしらね)

あたしには
優しく
聞こえてならないので
これは
男の子のすることと
強制的に抑えて
墜とされる予感の前に
伝え掴んだものを
千切れてさえも伝えたい
塔に位置を置く

(ねんねできないの)

((まだねんねはまだ))

あたしの中にはまだ
眠ったまま
あなたがいます

雨音を雷鳴さえ
飲み込める強さは
強がりを秋の妖精に伝えて

(浮遊哺乳類を捕鯨せよ)

雷鳴と共に消し含んだ
漆黒を月を掴め!!

終わり

2006/07/22

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