| 詩人:松尾 優月 | [投票][編集] |
夏、乗り込め。
室外機ファンの回転が景色を種のように散らした
俺は無意識のまばたきが心を印画紙として笑った
ある晴れた空は水田に移り、太陽と楽しむ風が貯め水を揺らしてる
蛙の卵も機嫌良さそうにしているから
一緒にくじら雲まで跳ぼうかい
のちに、おおきく膨らまして鳴くんだろう
おれは、
くるくるとしていますので。
いったり、きたりしていますので。
ばらばらになったり、みたいときはみてますので。
いやなことは、ぎゃくほういでうけとめてますので。
一つずつ数え立てる卵に言い聞かせた
蛙があれはなに?と指差した先にお天道様がいて思わずシャッターをきったんだ。
稲は育ち葉先揺れ
その風はきっと
くじらの悠々
その時に
蛙。乗りましょう
逃しても
また来年。
大丈夫。大丈夫だから
ついて来い。
室外機ファンの回転が景色を種のように散らした
俺は無意識のまばたきが心を印画紙として
また
笑った
確かなものはここから始まるんだ。