ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.82000-82999 > No.82509「夏、乗り込め!!」

過去ログ  〜 過去ログ No.82509 の表示 〜


[82509] 夏、乗り込め!!
詩人:松尾 優月 [投票][編集]

夏、乗り込め。
室外機ファンの回転が景色を種のように散らした
俺は無意識のまばたきが心を印画紙として笑った

ある晴れた空は水田に移り、太陽と楽しむ風が貯め水を揺らしてる
蛙の卵も機嫌良さそうにしているから
一緒にくじら雲まで跳ぼうかい
のちに、おおきく膨らまして鳴くんだろう

おれは、
くるくるとしていますので。
いったり、きたりしていますので。
ばらばらになったり、みたいときはみてますので。
いやなことは、ぎゃくほういでうけとめてますので。
一つずつ数え立てる卵に言い聞かせた
蛙があれはなに?と指差した先にお天道様がいて思わずシャッターをきったんだ。

稲は育ち葉先揺れ
その風はきっと
くじらの悠々
その時に
蛙。乗りましょう
逃しても
また来年。
大丈夫。大丈夫だから
ついて来い。

室外機ファンの回転が景色を種のように散らした
俺は無意識のまばたきが心を印画紙として
また
笑った

確かなものはここから始まるんだ。

2006/07/30

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -