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[82576] 
詩人:凜一 [投票][編集]

世界中のきれいなもの
ぜんぶ集めても足りないような
光の渦のなか

あなたと私
ふたりきりで



きれいな水
きれいな空気
きれいな燈

けれども私の目にただ映るのは
あなたの横顔だけで



そこには数えきれない程の命があったのに
そこで息をしていたのは確かに
あなたと私だけで


嗚呼、

このまま
この場所だけを残して
世界が消えてしまえばいいのに




夏が終われば消えてしまう
淡き蛍の燈に照らされ
願ったこと


この想いだけは
どうか消えないで




来年の夏もまた
出会えるだろう


泣きたくなる位きれいな
光の渦のなか

あなたと私
ふたりきりで



2006/07/31

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