君には父親が居ない父親の記憶が無いと言っていた私はそれを羨んだ傷心察するフリをして羨んだ私にも父親は居ない父親なんかは居ないただどう言う訳か私の体には世の中で一番憎らしい男と世の中で一番愛すべき女性の血が流れていて私の心はいい加減その男を憎む事にも疲れていたいっそのこと君の様に記憶など消えてしまえば良いのに未だに私の足首にはあの鎖が巻き付いている様だあの忌まわしい足音が聞こえてきそうな気がして怖いんだ
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