ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.92000-92999 > No.92092「ペンギン・パレード」

過去ログ  〜 過去ログ No.92092 の表示 〜


[92092] ペンギン・パレード
詩人:千波 一也 [投票][編集]



きみが

悪意を込めたとしても

あのひとは微笑んでいたから


受け取るすべに長けなきゃね



小さいけれど

ふたつも貰えた手だからね


だれかが

侮蔑を込めたとしても

包装はゆっくりほどきます

それが贈り


ひらかれてゆく、ふたり




 よちよち歩きのペンギンさん


 そこは大地ですか

 それとも


 いいえ、

 尋ねるということは

 ひとつの答を確かめたいからで

 わたしはつまり

 空から落ち

 た




パレードはいつもあざやかです


想いのひろさに囚われて

あらゆる鉄の

その火花


だれかがみとれる、

ただそれだけで

極地は

たやすく

語られます


パレードはいつもにぎやかです


海にも

空にも

大地にも



2006/12/25

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -