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[93396] 月影に揺らぐ華
風が唸り木の葉が散る
あの日の僕は
どうしようもなく
寂しくて
誰かを求めずには
居られなかったんだ
月光に煌めく粉雪
あの日の僕の
願いは叶わず
一人きりの僕には
冷たい夜は長すぎて
寂しさに凍え
震える心を
止められなかったんだ
夜風に揺らぐ月影の華
あの日の僕は
泪を零したくなくて
身を切る様な風の中
瞳に揺蕩う月を
ずっと見上げていたんだ
今日もまた
一人で居られず
月明かりに誘われて
夜の世界に歩きだす
2007/01/21
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