詩人:雨蛙
風が唸り木の葉が散るあの日の僕はどうしようもなく寂しくて誰かを求めずには居られなかったんだ月光に煌めく粉雪あの日の僕の願いは叶わず一人きりの僕には冷たい夜は長すぎて寂しさに凍え震える心を止められなかったんだ夜風に揺らぐ月影の華あの日の僕は泪を零したくなくて身を切る様な風の中瞳に揺蕩う月をずっと見上げていたんだ今日もまた一人で居られず月明かりに誘われて夜の世界に歩きだす