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[94097] いつかのあめ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

世界はいつかのあめに降られ濡れながら

そして今日も昨日と変わらずに
一日があっという間に暮れていった

町にあふれる
いろんな色の傘
物憂げに見上げた空の濁った灰色
テレビをつければ悲しいニュースばかり
退屈を紛らすものもなくて
寝てるしかないお暇な僕

何に畏れているの
畏れるものなど何もないのに
僕は震えが止まらない
さむいからじゃない
ただ未来がとてもとても不安なだけ

いつかのあめ
どんなに時代が流れても
どんなに季節が巡ろうとも
世界は相変わらず
悲しみを降らし続ける
ぱらぱらと
悲しみで濡らし続ける

そんな世界で
僕は不安がりながら大人になっていくのかな。

2007/01/19

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