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[9596] in.Fin.ity
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

僕は この手で
君を抱きしめたいけど
君は 僕の手には
抱かれていたくないらしくて

だから 僕は
いつも 手を伸ばせないでいる

僕は 君の温もりを
肌に感じていたいけど
君は 僕の中では
少し 冷たくなるらしくて

だから 僕は
温めようとして 凍えている

君の呼吸が わからない
僕も 息を止める

僕らの間には
何かあると 信じている

微笑みかけた 僕
微笑みかえした 君


僕らの間には
   何もなかった。

2004/03/09

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