遠鳴りをたずねてゆびは更けてゆく 傾き、 あざむき、 なき、みさき、橋の向こうを告げられぬままこころもとなく火を浴びて頑なに待ち人の名を忘れてしまう 憂い、 ねぎらい、 幸い、つらい、内でも外でも織りなす檻うたやがての白まで鋭くあふれて重みは時流をさすらって もう、帰れない、置き去りだったなにもかもその逆も途絶えることなく月読む風は氷を慕い 遙か、 焦がれる、 いまは、ただ、なぞりに従い影は背中を離れない落ちたはじまりそのままに
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