詩人:フィリップ | [投票][編集] |
柔らかな日差しに
僕は埋もれていた
包まれかけた
愛の言葉はもう聞こえない
愛さえあればいいと
思っていたけど
そうじゃなかった
進み出す時計の針は
また僕を置き去りにする
あなたと
あなたを包み込む光が
轍になっていく
その先の
まだ見えない何かは
僕を招いてはいない
Emotion
形の在るものならば
こんなにも
悲しくはなかったのに
揺らめく永遠の中に
僕は座っていた
くだらない会話が
とても愛しくなった
今なら逢える
そう思ったけど
それも違った
色褪せた思い出は
さびれていくだけ
指差すあなたのその目は
遠い星空を見ていた
ような気がする
僕の目は
あなたを見ては
いなかった
Emotion
あの一時すら
今は忘れたくはない
何もかもが
愛しい