ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.98000-98999 > No.98438「わからない。わからない。」

過去ログ  〜 過去ログ No.98438 の表示 〜


[98438] わからない。わからない。
詩人:風端 [投票][編集]

よくわからない
けども大事な話をした

ゆっくりと丁寧に
一つ一つの言葉に意味をつけてカタチづくる

『わからないこと』
そういうことを話した

わからないけど
でも
わからないからこそ話すべきだった

途切れ途切れで
あやふや

それでも彼は
静かにうなずいてくれて
それがとても嬉しくて
笑顔なのに涙が出た

終わってみれば
本当によくわからない会話だったけど
真夏の雪のように
あたたかく溶けていった

2007/03/18

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -