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[184105] 遠い陽炎
夏の終わりに
楽しかった日々を
懐かしむような気持ち
風は止み
凪いだ心は
とても穏やかではあるけれど
静寂の中
朧げな記憶に
後ろ髪を引かれて
何も手につかなくなる
誰に別れを
告げられたわけでもないのに
寂しい
ひんやりとした木陰に
閉じ込められて
このまま一生
物悲しさに
囚われてしまいそうな
ひとり
打ち拉がれる午後
煙がゆらぐ
2014/02/21 (Fri)
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