詩人:ぺこベット
これ以上進むことも
戻ることももうできない
同じところで足踏みして
届きもしない空を見上げてる
こんなにも胸が苦しいのは
届かないことへの執着なのか
進みも戻りもできない
この位置のもどかしさからか
慣れもしないタバコに火をつけて
肺まで煙を目一杯すいこむ
満たされた満足感と
満たされることのない
場所の虚無感に胸を押さえて
何度後悔をしただろう
何度進もうと思っただろう
ただここには君はいない
僕の作った未来と
ありきたりの過去の中にいる
こんなにも青い空に囲まれた
四角い街の中には
君との想い出が
あまりにも溢れすぎてて
交差点のド真ん中
もう一度ゆっくりと火をつける