詩人:赤坂 菜葉
なまじ言葉を覚えたものだからスクリーンに映し出され直ぐに消えてゆく他愛のない風景にまで説明をつけたくなって追い付けないもどかしさに押し黙ってしまう名前なんてなくても花は咲けるし綺麗な事に変わりはないのに記号で繋ぎ留めて判った気になっている一緒にいたいと思うこの気持ちに名前が欲しいけれどきっと掬った指の隙間から零れ落ちてしまう物があるずっと見つめているだけで内側が温まるからあなたの横顔が好きです