詩人:MAKOTO
いきなり実家からのコールが鳴った‥
母だった‥
いつもと口調が違った‥
『仕事何時に終わる‥?』なんて今まで訊かれた事‥
ばっちゃんの危篤の知らせ‥
急いで駆けつけた‥
もう意識は無くて‥
会話も出来なくて‥
ただ‥じっとみつめて‥
思い出だけが目の前にちらつく‥
ばっちゃん‥
すぐそにいるのに‥
前がくもっって見えない‥顔が滲んでしっかり見れない‥
急いで顔を見に駆けつけたのに‥
母さんの目が真っ赤になってた‥
母さん笑顔を崩さなかった‥
ホントは泣き崩れたいはずなのに‥
ばっちゃんのお腹には予想もつかない長い傷跡‥
痛かったろうに‥
辛かったろうに‥
嫌だったろうに‥
灯火の時間が許す限り‥
顔を瞳の奧にやきつけたい‥
ばっちゃんの温もり‥
無くなってしまうのか‥
おれの呼びかけ‥
ばっちゃんに届くかな‥
届いてほしい‥
届くまで呼びかけるさ‥