詩人:杳子
雨音が耳鳴りをかき消して滴る灰色が声を枯らした叫べど叫べど届かぬ声は神様の耳に届くでしょうか濡れた体を温めるように私はそっと思い出に寄り添う雨音が耳鳴りをかき消して滴る灰色に溶けて溶けて 待てども待てども君は来ない淡くなりゆく私の気持ち風が雨を迎えに来ても私はきっと振り返らない