詩人:六条千夏
高嶺の花には刺があると思っていた。本当は高嶺の花ぼど優雅で誠実なんだと知った。枯れかけの花ほど刺々しいと思った。枯れてしまった花は刺だけではなく毒まで撒き散らしている。水をあげると毒を吐く枯れた花と、水をあげると素直に喜ぶ高嶺の花。何故こんなにも違うのか。同じ花なのに。