詩人:夢花火
白い花が 咲いている風に揺れて、野に佇んで。空には 月が浮かんでいる白蒼の檻を絡み 突き上げてその存在を示している地は猛り 獣は吠える驕りを隠し 巻き込んで自らを 無用と謂うそれでも それが真実なら僕の心は あの白く光る一粒の光に よく似ている何万年もの 時を経て静かに静かに 消えてゆく白い花が 咲いている誰にも見られず 揺れている摘み取る事は 容易いが咲かせ続ける事は 難しいそうこの白い花は 心に似ている