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[180610] 繰り返し

詩人:


夜がくると、ふと思う
また朝がくるのか、と
朝がきて目が覚める
また朝がきたんだ

いつもどおりの忙しい朝
遅刻しそうになりながら
ギリギリに学校に到着する
待っているのは退屈な授業
みんな同じ格好をして
共通の話題をみつけては
愛想笑い

もううんざりだ

私は教室からとびだした
学校から急いで離れて
静かな町を放浪する
塀の上に座っている一匹の猫
私は猫に話しかけた
「猫はきままでいいね」
猫は言った
「人間は自由でいいね」

私は目をあける
そこはいつもの教室
いつもと同じ風景
夢を見ていたんだ
教室をとびだす勇気などない
私は映る世界と同じ色に同化した
自分を消した

「自由とは何だろう」

2013/02/01 (Fri)
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