詩人:七緒
私が生まれた小さな町のこと
あなたに話したことがあったかしら
いいの 悲しくない
東京はあまり雪が降らなくて
なんだかつまらないと思っていたもの
すべき姿勢を理解しても
続けることは難しいねって
あなたが言ってた夜のこと
ぼんやりした頭で思い出す
憧れと後悔と不安と愛しさ
私の中ではそういうものたちが
入り混じってよくわからなくなっていて
もう上手く伝えることはできないの
私の気持ちを歌にしないで
だって泣いてしまうから
誰かのために生きたりしないで
だってその人は私じゃないから
ここは東京
あなたのいる街だった