詩人:日月子
1時間2分44秒の最後の電話熟された時間がゆっくりと層を成して流れ去った 目の前を浮かんでくるのはありがとうとか頑張ってとか大事だとか綺麗な言葉ばかりで自分の涙だけがいつもより温かかったあなたは知らないでしょう私の恋の日々つむいだ夢の数見上げた月の眩しさ消えた溜め息の重さも胸が 痛くて苦しくて貴方の白い車でどこまでも逃げたかった二人きりで追いつかれない位もっと遠くへ帰れない位に