詩人:クラトス
「自由に絵を描いてごらん」
園児達はボーッと僕を見つめた
「お花の絵を描いてごらん」
園児達は丸い物体を描いた
「チューリップの絵を描いてごらん」
園児達は元気に描き初めた
赤 青 黄色 紫 白にレインボー??
色鮮やかなチューリップが咲いた
つぼみのままのチューリップ
満開のチューリップ
散りかけのチューリップ
様々な状態のチューリップが咲いた
日差しを浴びたチューリップ
雨に濡れたチューリップ
何故か砂漠に咲くチューリップ
湖に咲くチューリップ
様々な背景にチューリップが咲いた。
同じものなど1つとしてない 個性豊なチューリップ
個性は決して自由の中には存在しない
何故ならそれは自由ではなく勝手だから
規制があるから 初めて考える
この空間で自分の欲求を満たせる手段を
規制を外して得られる個性は
ただの欲求に過ぎない。
学校や一般社会に縛られることで
消えてしまう様なものは個性じゃない
そういう環境にあってより輝くものこそ
個性ではないか?
逆境にあって より輝きを増すのが個性ではないか?
自由と勝手を履き違えないで・・。