詩人:路
休日のよく晴れた秋空
なんとなく街へ出た
昼夜問わず人でごった返す街へ出た
一人で居ることが嫌だった
何か怖くて
凄く寂しくて
人混みに紛れれば
そんな気持ちも紛れるかなって
外へ出た
一人で歩く街
一人で見る風景
一人で食べるごはん
怖さも寂しさも
ただ増すだけだった
すごく辛くて
誰かの声が聞きたくて
気がついたら
遠く離れた君に電話してた
君の変わらない喋り方は
君の変わらない笑い声で
いつもと同じ様な話は
いつもと同じ様な結末で
冷めたスープみたいだった私の心は
君に温め直された
決して熱過ぎず
決して冷たくない
ちょうどいい温かさに