詩人:色彩
ヘッドホン
真夜中が落ちてきて呟く
高架下を潜って陸橋に登ってみる
何か見えるかと登ってみたが
思いの外なにもない
あぁ
これが夜か
これが真夜中か
スイスイと泳ぐ車
効率良く整理された道路
ぼんやりの街灯
真夜中が落ちてきて呟く
君は一人で
君は君だけで
愛してたのに
声も顔も少しずつ溶けていた
それでも忘れた事は無かったよ
満たされた事も無かったよ
ヘッドホン
真夜中が落ちてきて呟く
眠れない僕は
まだぼんやりの君を愛してる
まだぼんやりと君を愛してる
2008/01/07 (Mon)