詩人:亞利芻
放課後お気に入りのベンチ
滑り台がカラフルで
なん色あるのか数えてたら
少し冷たい風
遠い記憶。。。
ちょっと
寂しくなりました
記憶と現実を重ねながら
ぼんやり見ていたの
コンって小さな音
見上げるとキミ
置かれたのはボクの大好きな
コーンポタージュつぶつぶ入り
伝えたいキモチはたくさん
なのにいつも言葉は苦手
続く沈黙の中
子供たちの元気な声
あれ。。。4色だな
キミの話す声
すごく落ち着くんだ
缶の底
つぶつぶが
残っちゃうのは
どうしてなの
コンッ コンッ
叩いてみたの缶の底
ボクを見て吹き出したのはキミ
赤くなるのはボクの顔
面白いなって
頭においてくれた手
コンペタ。。。ありがとう。。。
やっと振り絞った声
コンポタだろう
呆れて笑ったキミの胸に
包み込まれたボクの頭
そのあとの沈黙
4色の滑り台から
手をふる女の子は
遠い記憶のボク
今隣にあるのはキミのにおい
あとはただ
静かに瞳を閉じたの