詩人:右色
何度目かは忘れた今日が昨日なのか昨日が今日になったのかも定かではない右手を頭の上に掲げ指を一本ずつ数える誰だか忘れたけどこんな癖を持っている奴がいたその光景が頭から離れない三本目まで数えた所で私は時間に追いついた微かに入ってくる風が私の輪郭を象るそこに至ってようやく私は何度目かの生還を果たす安堵も束の間次の狂気がこみ上げてくる