詩人:†楓風†
思い描いていた未来は淀んだ色の街並みの中へ吸い込まれて消えた
想像した未来への期間が近づく度に恐れた
ただ漠然と未来を見据えて過ごすしかなかった
何もない
何も考えない
そうしてやり過ごすことだけを考えた
でもふと我に返った時に目から零れ落ちる雫は止められなかった
ポツリ
ポツリ
またポツリ
零れる雫だけが未来への希望
『ただ少しだけ遠回りしたんだよ』って言ってくれてる気がした
虚しさを越えれば無にたどり着けるかな
雫を裏切りたくはないが現状は思いのほか儚い
2009/09/19 (Sat)