詩人:流☆群
あの頃は、
毎日が彼奴のためにあって
あたしの世界の中心は
こみあげてくる愛おしさでいっぱいだった
ただ肩書きがうれしかった
肩書きを手に入れることが
彼奴を支配する全てだと思ってた
それだけであたしは満たされると思ってたし
充実感は確かにあった
やがては全て終わり
肩書きを手放さなければならない時
彼奴を支配する全てを失ったあたしは泣き叫んだ
「行かないで」とみっともないくらいに懇願した
だってもう約束なんて意味のないものになってしまった…
今は、
少し違う
肩書きを手に入れること
正直少し憧れる
意味のない約束に切なくなったり
どうしようもなく泣くこともある
けど…それが全てじゃないもの
肩書きを手に何を思う?
もっと大事なものはきっと他にあって
肩書きなんかより
今は、
ただ一緒に
ただ一緒にいる時間が
何よりもほしい