詩人:ゆなぎ
上手く愛せないから
愛されないと思ってた 誰からも
それが当たり前で
この先も続くんだと思ってた ずっと
愛せないけど 愛して
そんな風に思っては
愛せないなら 愛されないだろう
自嘲して。
でもあの日
キラキラと輝く君が
僕の手を取り微笑んだ
「キミをもっと、知りたいよ」って
夢だと思った でも
そう微笑む君は偽りのない真実で
幻でも夢でもなくて
初めて 心が 震えた気がした。
不器用な僕を 愛してくれた
同じ想いの形を 返さなくていいと
笑ってくれた
そんな君をいつしか
愛しい と
そう思えて。
今日 この日
弱い僕を守ってくれた君に
今度は僕が守ると
誓いの指輪を渡そう
寄りかかって潰れ合うのではなく
手を取り笑いあうために
強くなったよ 強くなったから
どうか。
君の涙を拭う役目を
僕に下さい。